No.168 [綸言汗の如し]
2011年8月号



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 【ひねくれコラム】NO・168
〔綸言汗の如し〕
▼『綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)』
という文字が紙面に躍っていた。広辞苑で調べてみると、
〔一度口に出した君主の言は、汗が再び体内に戻らない
ように取り消すことができない〕とある。
▼一国の長たるものが前言を翻(ひるがえ)し、撤回す
ることに何の違和感も感じないとは如何なものや。
「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」〔朝に政令を下して
夕方それを改めかえること。命令や方針がたえず改めら
れて、あてにならないこと〕は、何処(どこ)の世界に
もあること。しかし、それは一般企業、一般社会のこと。
▼『脱原発は私個人の考えだ』と。何度になるだろう?
開いた口が塞(ふさ)がったのはー。井戸端会議じゃな
いんだ。壱地方市町村の話ではないんだ。国家を執り仕
切る一国の長たる者の発言じゃない。
▼むろん国民の大多数は、危険な原発を遠ざけたいとい
う気持ちは抱いている。腹を痛めて生んだ我が子を、
放射能で汚染させたい親御さんはいないだろう。
▼ところがーだ。一国の方針を決定する「閣僚懇談会」
の席で、いとも簡単に態度を翻すとは何たる無様(ぶざ
ま)。ましてや直属の部下が汗水たらし、地方首長に頭
を下げ、原発の再開をお願いしていいる矢先、〔ストレ
ステスト(耐性検査)〕でご破算。その大臣の心中やい
かに。『すでに鉄砲に玉を込めた』と、その大臣は覚悟
を決めているがー。

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▼一国の長の発言は重い。強大な権力も持っている。し
かし、いとも簡単に謝るな。謝罪するぐらいだったら云
うな。見苦しい云い訳はするな!知恵者は誰か知らぬが、
その取り巻きによって長たるもの二宮尊徳にも悪代官に
もなる。
▼最後はその長の決断如何(いかん)が国家を動かすが、
大向うを狙っての思い付きとパフォーマンスには閉口す
る。超一流の日本国民はすでにお見通しだい!
▼と云いたいところだが、失うものが何もない者は強い。
ましてや最大の権限である「解散権」と「人事権」を握
る権力者だ。周りが何を云おうが馬耳東風とばかり、
独り意気揚々と走っている。
▼ましてや何はともあれ、不信任決議案を否決した強み
がある。すなわち信任されたことだから、周りは文句は
云えないだろう。しかし今後は解らぬ。尾を引くのは、
彼の政治資金管理団体の献金問題。▼『北』と『拉致問
題』が絡む。彼の思想・信条には踏み込まないが、それ
においても解せぬ。彼は拉致問題対策本部長でもある。
不適切極まりない。
▼この問題は、霧が漂う深い闇に消えていくのではー。
そして、彼に忠言は可能だが落とせない。〔落とす*柔
道で頸部を絞め気絶させること〕。刺又〔さすまた*
江戸時代の捕物道具の一つ〕や十手で四方八方から囲ん
でも難攻不落。よほどの兵(つわもの)でなければ彼を
倒せない。我々も反省しようじゃないか。一度は政権交
代に夢を託したのだから……。       ―夢追人―

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―編集後記―
*三万年に一度の奇跡だって?三万年といえば毎朝、
珈琲を三杯飲んだとして九万杯飲む計算になる。胃の中、
真っ白になるんじゃないか。「アルバトロス」と「ホー
ルインワン」を同日に成し遂げた。奇跡というに等しい。
エンパイヤステートビルの屋上から傘を開いて飛び降り
るようなものだ。『落下傘だい!』とー?「ホールイン
ワン」はプロであろうが、アマチュアであろうが、グリ
ーンに乗れば誰にでもチャンスはある。「まぐれ」があ
る。ところが「アルバトロス(アホウドリの意)」はア
マチュアには非常に困難。何せ、飛ばなきゃ話にならん。
*その歓声が打ち消されたのは、同性の軍団『なでしこ
ジャパン』の凱旋。とにかく湧いた。一筋の眩しい光が
地上に降り注いだ。これも奇跡に近い。対する相手が世
界一の美女軍団「米国」だからだ。
それにしても、決勝戦の相手が米国とは。何となくライ
バルというよりも「トモダチ」を感じる。韓国、中国だ
ったら、興奮の度合いがメガトン級だったのかも知れな
いが…。最後に三言―。世界一の「なでしこジャパン」
の凱旋機の座席はエコノミーだって?おっさんたち何を
考えてんだ!気が利かない連中だ。蓮舫女史が目くじら
を立てるからかい?せめてビジネスクラスにしてやれよ。
これを「唐変木(とうへんぼく)」ってんだい。それに
しても『実(げ)に恐ろしきかな、女性はー』―T・K―

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